
牡牛座の要素
- Key consept/I have
- Ruler/金星
- Elements/地
- Quality/不動宮
- Gender/女性
- House/2ハウス

五感(視覚・味覚・触覚・嗅覚・聴覚)を通して物質的な世界を感知し楽しむのが牡牛座のテーマです。
それはまるで生まれたばかりの幼児が、まず手で触ってモノに触れて確かめ、見たり、聞いたり、嗅いだり、味わったりしながら、物質世界の豊かさや確かさを体験し学ぶことを楽しんでいる様子に見えます。
牡羊座では浮遊していた魂が、牡牛座では肉体を纏い『肉体=身体の感覚』を身につけます。(牡牛座は第2ハウス<所有>と深く関係しています。)これは1つ前のサイン(牡羊座)が身体や物質という確かさを持たず、精神的・抽象的であったことから、牡牛座で基盤を作りさらに魂の成長をとげようとするハウスの特性でもあります。
また牡牛座は「女性宮」の面を持ち、関心があるのは名誉や社会よりも自分に関係する所有物、人やお金などの物質的なものということになります。
さらに牡牛座の支配星「金星」の影響も受け、美意識の高さ、感覚的能力が優れているという性質も持ち合わせ、牡牛座は徹底して”自分の身体感覚から得る実感”を求めます。
牡牛座に天体が集中する人は、五感が研ぎ澄まされていたり、先祖から優れた身体能力や芸術的センスを受け継ぎ、五感をフルに生かすアーティストや、職人として活躍する人も多くいます。
やりたいことには全身全霊
“不動宮”の性質を持つ牡牛座は、長期的な展望を持ち、”継続する”ことが行動パターンとなります。さらに”地”のサイン(=重い)ということもあって、行動面ではゆっくりでマイペースですが継続させることを得意とし、物事の習得には人よりも時間もかかりますが、一度何かを習得すると、それは驚くほど着実で確かなものとなります。
自分の身体感覚を通して何度も自分で確かめてからでないと安心感や達成感が得られないので、自分が”納得するまで”は頑固に動かない人、家が大好きな出不精。けれど自分のやりたいことに関しては脇目も振らず全身全霊を傾けます。
それは自分が思いを込めているものは絶対に裏切らないと考えているからです。実体験を元にした自分の考えにはっきりと自信を持っているので、牡牛座の人の意見は説得力があり大変頼もしく感じるでしょう。
落ち着きがあって大変安定感がありますが、牡羊座のようにフットワークは軽くなく、一挙一動に全力で向かうため、方向転換や新しく一歩踏み出すのに大きなエネルギーが必要です。
自分と同じく、他者にも本音を求めます
牡牛座は大変真面目に仕事に打ち込むどっしりとした姿と、五感をフル稼働させて遊ぶ子供のような面があり、人によっては大きく印象が変わることも。しかしそれはどちらとも五感を使って全身全霊で楽しんでいる牡牛座の嘘のない本当の姿。その姿は楽しそうで魅力的です。
人との関わりに対しても、本人の意志を感じずになんとなく人に合わせているような人は大変苦手です。本気で本音をさらけ出している人でないと自分も本気になれません。けれど、一度本気になれば全身全霊を傾けます。
あまりにも物質・肉体という枠に縛られてしまうのが牡牛座の性質のひとつです。実感のある物質や肉体感覚にとらわれすぎて、目に見えない抽象的で精神的な内容を理解することが難しく感じることがあります。
それは次の双子座へ、精神と他者の実感へと受け継がれていくのです。